柄kuta

hibiiro*

12日に訪れた、犬島。
維新派の野外公演すばらしかった◎

夕焼け/月/星/船/灯台/鳥/波の音たち
魅せられる情景に溶け込む、かつての記憶のように
「流れる」意識を深く刻んだ。

乾いた舞台の木目が 斜めに黒く濡れてゆく時間、
その黒の世界に眩く浮かぶ、白と波紋。
水の音はこんなにもさまざまなんだと思いました。

誰かが流した涙のような水面に写ったそれらにこだまと
共に吸い込まれてゆくような 深くて美しく幻想的な世界。

昼間も見失うことなく、夜まで見守ってくれていた月や
鏤められた星たちも、眺めることを止めたくないほど輝いて、
父の故郷でもある岡山に訪れられたことが私にとってとても意味のあることで。

迷いながらも この時期に、
いくことをやめなかったのは、
ほんの少し近づける気がしたから。

帰ってきたら、犬島のことを聞いてみたかったよ。
「瀬戸内海の景色を覚えてる?」「行ってきたよ。」って
直接、話したかった。

今ごろ「お。行ってきたのか」って笑ってるかな、たぶん。
笑ってて ほしいよ。

楽しいことを思い返しながら、涙が止まらないのは、
もう少し会話したかったとか些細なことと、月があまりにも優しかったから。







しばらく、制作関係お休みさせていただいてました。

もうすこししたら、気持ちの整理がつくかと思います。

父の7度の手術と6回の入院、ちょうど1年。

触れられる場所を探しながら、ただそばにいた。

それだけで よかったのかな。

さまざまな後悔 かけめぐってしまう。

時間を忘れる。

 

トキをわすれる。

 

わすれられる時。

 

逢う。

 

話す。

私は みとれていました。

 

だから トキを忘れていました。

 

ふわっと包まれる感覚。

 

一番の精神安定剤なのです。

 

存在に掬われ る。

 

same time.

 

その人から

美しいかけらが 

 

ひらひらと こぼれ落ちてきます。

 

その情景を見る

 

感覚は

 

ためいきで 

 

胸がいっぱいです。

 

ただ、ただ。

ただ、ただ。

その本を 手にする。

繫がる気がして、

想い読む。

待つことを 忘れてしまったなら、

ただ、ただ。

ただ、ただ。

ひとりで歩いてみる。

そうして、星影に

埋れてしまわぬように

想い読む。

たくさん、影響を与えてくれる人に 出逢えるときがある。

とても、大切な感覚で、

いつの間にか、実感する。

こぼれ落ちた かけらを集めては

光に照らしてみたり、重さを確かめながら、

傍に、よせたがる。

 「月夜の浜辺」と いう中也の詩を 想いだしながら

その人の 星のかけらを掬ってる気がします。